プラスチック敷板の寿命はどのように決まる?
プラスチック敷板を検討しているけれど、寿命・耐用年数が気になる…という方も多いのではないでしょうか?実は、プラスチック敷板の寿命は材質や使用状況によって異なります。本記事では、プラスチック敷板の寿命はどのように決まるのか、また長く使用するための秘訣も解説します。本記事をお読みいただき、より長くプラスチック敷板をご活用いただく一助になれば幸いです。
プラスチック敷板とは
プラスチック敷板とは、プラスチック(樹脂)でできた敷板で、プラシキ、プラ敷板、樹脂敷板とも呼ばれています。重さが20〜40kg前後のため重機を使わず人の手で運ぶことができます。従来、工事現場の地盤養生には敷鉄板が使用されることが多かったのですが、敷鉄板のかわりとしてプラスチック敷板が使用されることが増えています。
プラスチック敷板の寿命とは
プラスチック敷板の寿命は、一概に何年と決まっているわけではありません。材質や使用状況によって異なるためです。極端に言ってしまうと、数か月程度で亀裂が入るケースもあれば、10年ほど使用できているケースもあります。その違いはどのようなことなのか、下記に解説します。見た目が衰えても“健康寿命”は長い
プラスチック敷板を長年使用していると、しだいに表面が摩耗してきます。また、鉄キャタが通行していると、表面にキズができます。摩耗やキズで見た目が劣化しているだけであれば使用に問題がなく、“健康寿命”が残っている状態です。自社使用では気にせず使い続ける方が多いですが、レンタル会社では見た目を気にしてレンタル資産の寿命と判断される場合もあります。
材料でも違う
プラスチック敷板は、国内製・海外製含めて多くの製品が販売されています。製品によってその材料も異なります。「プラスチック」にはとてもたくさんの種類があり強度や硬さは様々です。また、バージン材か再生材かといった違いもあります。
バージン材 … 新品の材料のみを使用
再生材 … 使用済みの製品などを原料に戻したものを使用
長年使用していると、材料が劣化してきます。再生材はバージン材と比べて劣化が早いです。また、再生材の場合、再生している回数が増えれば増えるほど製品の劣化が早くなります。
正しい使い方と悪い使い方で違う
プラスチック敷板全般の特徴として、ピンポイントな衝撃には弱いところがあります。そのため、使い方によっては敷いてからすぐに亀裂が入ってしまうことがあります。
<間違った使い方の例>
・鉄製のもの(ユンボのバケツなど)でたたくことによる亀裂
・アウトリガーを立てることによる亀裂
・尖った大きめの石が下から突き上げることによる亀裂
亀裂が入っても敷板として使用できないことはないため、自社使用を継続しているケースもあります。
プラスチック敷板の“健康寿命”を長くするには
プラスチック敷板の“健康寿命”を長くするためには、ピンポイント衝撃による亀裂を招かないご使用をおすすめします。具体的には、つぎのような対策が効果的です。
① 尖った石や岩などを撤去する
② 土地を平らにならす
③ 鉄製のもの(ユンボのバケツなど)でたたかない
④ バージン材使用または、再生回数の少ない再生材使用のプラスチック敷板を選ぶ
⑤ 摩耗度の低い敷板を選ぶ
敷鉄板のかわりに使われることも多いプラスチック敷板ですが、プラスチックの特性を理解したうえで使用すれば、長年にわたって使用することができますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
強化型プラスチック敷板とは
敷板.proで販売しているのは、劣化度・摩耗度が低く長年お使いいただける“強化型プラスチック敷板”です。“強化型プラスチック敷板”は、製造方法と材料にこだわっており、次の特徴があります。
✓超硬質
強化型プラスチック敷板こうじばんと強化型プラスチック敷板Ultraは、大型プレスで1枚1枚を型圧縮製造しています。材料の樹脂が型のなかで型の隅々まで均等に圧縮され、完成した敷板に気泡や層ができることはありません。そのため、超硬質を実現した本格的な敷板です。軟弱地でも凹みが少なく、車両の通行をさまたげません。超硬質なので軟弱地で走行安定性が違います。
✓長持ちで寒冷地にも対応
一般のポリエチレンより分子量が極めて高い高密度ポリエチレンバージン材や超高分子量ポリエチレンを使用しています。長年のご使用に耐える極めて低い劣化度・摩耗度を実現し、マイナス30℃からプラス60℃の外気温にも適用しています。
✓すべり止めが立体的
立体的なすべり止めが両面にあると、タイヤのスリップを軽減するのみならず、地面をつかみ敷板のズレを防ぎます。